皮膚腫瘍は良性、悪性に分けられます。視診、触診等で鑑別を行い、治療方針を決定します。必要があれば適切な医療機関をご紹介いたしますので、安心してご相談ください。
粉瘤(ふんりゅう)はアテロームとも言い、皮膚の皮が毛穴の奥で袋を作ってしまい、中に老廃物や皮脂が溜まった半球状の腫瘍で、中央部には黒点状の開口部があります。強く圧迫すると、開口部から臭くてドロドロした内容物が排泄される場合があります。
耳のまわり、耳たぶ、鼠径部(そけいぶ)、背中などによく出来ますが、毛穴がある場所なら、どこに出来てもおかしくありません。
いつの間にか出来て、自然に小さくなることもありますが、少しずつ大きくなって目立ってくる場合もあります。また、あるとき突然赤くなって腫れ、痛みが出て粉瘤のまわりに急に化膿や炎症を起こすケースもあります。炎症を起こして、はじめて粉瘤に気づいたりもします。
化膿を伴っている場合は、まず化膿の治療を行います。
抗生剤の内服を行い、膿が溜まっている時は局所麻酔をして切開のうえ膿を出します。
内服薬で治まってくれば、そのまま小さくなるまで様子を見ます。切開排膿後は、中から膿が出なくなるまで局所の消毒洗浄を続けます。
化膿していない時、または化膿が治まったら、局所麻酔下に粉瘤を袋ごと取り出す手術をします。
手術が必要な場合は、専門の病院へご紹介いたします。
日光角化症は高齢者に多く、老人性角化症とも呼ばれます。耳介を含めた顔面、髪の毛の抜けた頭部(禿頭部)、手背などに1個から数個生じ、大きさは数ミリ~2センチ程度です。円形から楕円系をしており、色は淡い紅色ないし紅褐色で、表面はカサカサしてフケのようなものが付着していることが多い、平らな腫瘍です。痛みや痒みなどの自覚症状は、ほとんどありません。
近年、地球環境問題として指摘されていますが、オゾン層の破壊により紫外線量が増加しています。これが皮膚がんの発生を誘発し、なかでも皮膚がんの前がん病変である日光角化症を増加させると言われます。
日光角化症が皮膚がんへと至る割合は報告により異なりますが、数%~20%程度とされ、がん化するまでには一般に10年以上を要します。がん化すると、病変が急に大きくなったり、表面がじくじくしてきたりすることが多く、また周囲の皮膚が硬く触れるようになることもあります。
診断が困難な場合、あるいはがん化が疑われる場合は、病変部の一部を切り取って顕微鏡による病理検査をして診断することがあります。
完全に切り取る切除手術が根治的な治療ですが、顔面や頭部に生じることが多く、多発していることも少なくないため、術後の傷痕など見た目の問題から、まずは保存的な治療が選択されることが多くなっています。
保存的治療は、液体窒素によって腫瘍細胞を凍結壊死(えし)させる方法(凍結療法)、イミキモドクリームによる外用療法などがあります。
別名、老人性疣贅というように、いわゆる「年寄りイボ」です。紫外線の影響や皮膚の老化によるもので、顔面など日光の当たるところに多く発生する傾向があります。
ほくろと見分けがつきにくいですが、指で削るとかさぶたのようにとれる場合は脂漏性角化症である場合が多いです。また、シミと混じって存在することが多く、最初シミだったものが盛り上がって脂漏性角化症と変わることもあります。
数ミリ程度であれば電気焼灼、冷凍療法、レーザーなどで治療します。大きいものは手術にて取り除きます。
首や脇など摩擦される箇所の皮膚が、摩擦や日光照射などにより老化したものです。30代ころから発症しはじめ、通常は加齢とともに増えていきます。悪性ではないので、治療しない方も多いです。
液体窒素による凍結療法やハサミによる切除、電気による焼灼法などがあります。
但し、加齢に伴うものであるため、取っても新たに出てくることがあります。治療はあくまで、一時的に減らしたり、小さくできるものとお考えください。
※いずれの治療法であっても多少の傷痕が残る可能性があります
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